Q7.サムターン回しとは、どのような手口ですか、また、どうしたらよいでしょうか?
サムターンとは、ドアの内側にあり、鍵を使わずに施・解錠操作をするためのツマミのことで、親指(サム)で掴んで回すことからサムターンと呼ばれています。
サムターン回しの手口としては、以下の方法があります。
- 玄関扉その他の扉の近辺の窓ガラスを破壊して、その箇所から手を差し入れてサムターンを回す
- 扉に設置されている郵便受けを破壊して、その箇所から手を差し入れてサムターンを回す
- 扉の側面又は上面の隙間から、針金、紐、特殊工具等を挿入、操作してサムターンを回す
- ドアスコープやドアノブを取り外したり、扉にドリルで穴を開けるなどして隙間を作り、そこから針金や特殊工具をさし込んで操作し、サムターンを回す
対策としては、サムターンに外部から針金等で直接接触できないように防護することで、次のような方法があります。
●サムターンカバーの取り付け
サムターンをカバーする器具で、400円前後と比較的安価であり、また、ペットボトル等で簡易に作ることもできます。
また、ロックカバー(鍵穴部又はサムターン部を外周部から覆い、カバーに施錠をするもの)も効果的です。
これの価格は、概ね8千円位と高価ですが、取り付けが比較的容易ですので、至急の対策が必要な場合等に利点があります。
●サムターン回し対応の鍵の設置
サムターンを外部から容易に操作できないように工夫を凝らした鍵が販売されています。
●ガードプレート
ガードプレートは、ドアの隙間を塞ぎ、バールや針金等の差し込みからドアを防護するもので、ドア錠破り、ドアの隙間を利用したサムターン回しへの対策として有効です。
価格は、概ね1,500円前後であり、消費者が自分の手で取り付けることも可能です。
●その他
破壊に強い郵便受け、ドアスコープへの交換や扉周辺の窓ガラス対策、補助錠(ワンドア・ツーロック)の設置などを併せて行う必要があります。